初めに>治療でどうして過去を話さなければいけないの?

心療内科では一体どんなことをされるのか不安な方もいらっしゃるでしょう。

まず、多くの心療内科では初診の際に「あなたのこれまでのこと」を聞きます。
「ただ治してもらうために来ているのに、なんでそんなことを聞かれるんだろう」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはとても重要なことですので、病院ではどうか正直に答えてください。
何故、過去が重要なのか。

それは現在の辛さに、過去が強くかかわっている可能性があるからです。
たとえば、
「小さなころ虐待を受けていた」
「学校でいじめにあったことがある」
「家族と仲が悪かった」
「こう躾けられた」
など、そんな昔の事からでも原因は見え隠れするものです。

人は成長していくに従って、それぞれのライフステージで「獲得しなければならないもの」があります。
たとえば、世界を何も知らない状態で生まれてきた赤ちゃんがまず得なければならないものは「母親の愛情」です。
赤ちゃんは泣くことでいろいろなことを母親に要求します。母親はそれに応えます。
すると、赤ちゃんは自分の働きかけで環境が変わることを自然と学び、そしてそれは一生の基礎となります。
つまり「愛情」が与えられなかった赤ちゃんはその「基礎」が築かれず育ちます。
そうして「人生の落し物」をしてしまった人達は、いつか綻びが生じて心の病にかかってしまうことがあるのです。

初めに

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