前編>薬はご家族が管理しましょう

薬については前に少し書きましたが、うつ病が重い方の場合、薬を飲み忘れたり(故意に飲まない場合も)、
薬の量を間違えてしまったりすることがあります。
できればしばらくの間、薬はご家族の誰かが管理していた方が良いでしょう。
患者さんが薬を自由にできるようにしておくと、最悪の場合、溜めこんで一気に服用し、自殺を図ることもあり得ます。

自殺を図るとまではいかなくとも、自傷行為としてのOD(オーバードーズ)もあります。
死ぬつもりはないけど、何か不快な気持ちから逃れるためや現実逃避などのために、薬を過剰摂取してしまうのです。
もちろん臓器を痛めますし、一度やると繰り返す確率も高いです。
本人に死ぬ気がなくても命を落としてしまう場合もあります。
どちらにせよ危険なことに変わりはありません。
ご家族はちゃんと決められた量を決められた回数飲んでいるか見守ることが必要です。

いつまで飲み続けることになるのか、などという発言も厳禁です。
それは、患者さん自身が一番気にしている事です。
薬に対して悲観的にならずに、「いつか治っていらなくなるから」と長い目で見ましょう。

初めに

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心の病に思い当たる節はありませんか?
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薬を飲むとき大事なことは?
ご家族の心構え

前編

接し方を間違えたある家族の例
何よりも大事なのは、ご家族の理解
怠けなんてとんでもない暴言!
気晴らしは逆効果!?
気晴らしは逆効果!?その2
薬はご家族が管理しましょう
死にたいという気持ち
「死にたい」は「生きたい」?
「頑張れ」は最もいけない言葉!
患者さんに決断を求めてはいけない!
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良い眠りのためのアドバイス!
心を元気に導いてくれる食べ物とは?

中編

家族の一言は患者さんを殺すナイフになる。
最も危険なのは回復期!?
認めてください、頑張っていること
学生さんの強い味方は保健室
抱え込まないで、助けを求めてください!
自らを傷つける人の心理
パニック障害とは?
パニック障害とは?その2
更年期障害でも気分は落ち込む?
分かっていてもやめられない強迫性障害
分かっていてもやめられない強迫性障害その2
私の体験記・幼稚園時代
私の体験記・その教えは破滅の道へ

後編

私の体験記・大人は助けてくれない
私の体験記・友達は簡単に裏切る
私の体験記・心を守るために周りを見下す
私の体験記・悪い部活に入った場合
私の体験記・部活動で失ったもの
私の体験記・今さら響く「落し物」
私の体験記・自分の病名を知る
私の体験記・心休まらない環境の中で
私の体験記・失敗に終わった賭け
私の体験記・心理学を学んだ訳
うつ病の人がもつ独特の考え方とは?
両親を批判してもいいのです。
最後に、「うつ病は治る病気」

その他

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