前編>家事ができることはすごいことなのです。

家で家事をしながらお休みをとっている患者さんがいらっしゃったら、
家族の方はできるだけ負担を減らしてあげるように配慮しましょう。
小さなミスや、手が回らないことが出てきても、それを責めるべきではありません。
患者さんはたまに、一人でパニックに陥っている場合があります。

「少し前まで普通にやっていたことなのに、手順が合っているのかわからない!」
「料理の味付けに自信がなくなってしまった」
「洗剤の量を間違えてしまった」
「何かを壊してしまった」
そんな小さなことにすら、とても大きなダメージを負います。
一つの不安、一つの疑問から次々連鎖していって、収拾がつかなくなってしまったりします。
家事すら出来なくなってしまったのでは、生きている価値すらないと思い込む方もいます。
そんな状態の患者さんにミスを指摘したり叱ったりしたら、どんな気持ちになってしまうか、
私が述べるまでもなくわかりますね。

手伝おうにも家事は全然できないという方でも、「辛いのに家事ができるあなたはすごい」と誉めてあげることはできます。
「夕飯に困っている」と言われたら、具体的に「ハンバーグがいい」などと助言することもできます。
認めてあげること、答えまで導いてあげることは大事なことです。

初めに

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無理やり元気になることは可能?
心の病に思い当たる節はありませんか?
治療でどうして過去を話さなければいけないの?
人生の落し物とは一体!?
昔のテストが将来のストレスになる!?
診察とカウンセリングは何が違うの?
カウンセリングって難しいこと?
心のほとんどは自分でもわからない!?
薬を飲むとき大事なことは?
ご家族の心構え

前編

接し方を間違えたある家族の例
何よりも大事なのは、ご家族の理解
怠けなんてとんでもない暴言!
気晴らしは逆効果!?
気晴らしは逆効果!?その2
薬はご家族が管理しましょう
死にたいという気持ち
「死にたい」は「生きたい」?
「頑張れ」は最もいけない言葉!
患者さんに決断を求めてはいけない!
家事ができることはすごいことなのです。
良い眠りのためのアドバイス!
心を元気に導いてくれる食べ物とは?

中編

家族の一言は患者さんを殺すナイフになる。
最も危険なのは回復期!?
認めてください、頑張っていること
学生さんの強い味方は保健室
抱え込まないで、助けを求めてください!
自らを傷つける人の心理
パニック障害とは?
パニック障害とは?その2
更年期障害でも気分は落ち込む?
分かっていてもやめられない強迫性障害
分かっていてもやめられない強迫性障害その2
私の体験記・幼稚園時代
私の体験記・その教えは破滅の道へ

後編

私の体験記・大人は助けてくれない
私の体験記・友達は簡単に裏切る
私の体験記・心を守るために周りを見下す
私の体験記・悪い部活に入った場合
私の体験記・部活動で失ったもの
私の体験記・今さら響く「落し物」
私の体験記・自分の病名を知る
私の体験記・心休まらない環境の中で
私の体験記・失敗に終わった賭け
私の体験記・心理学を学んだ訳
うつ病の人がもつ独特の考え方とは?
両親を批判してもいいのです。
最後に、「うつ病は治る病気」

その他

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